#5『羆とのニアミス』
登山では出来れば遭遇したくない山オヤジ(羆)ですが、そもそも山オヤジのテリトリーにお邪魔してるんだもん土台無理な話。
今日は、jsonの羆とのニアミス体験談をしようと思います。
episode1 白雲避難小屋1
登山を始めて2年目に仲間と大雪山の白雲避難小屋でテン泊をすることになりました。銀泉台という所から入山し赤岳~白雲岳~避難小屋テン泊という工程です。
その日はとても暑い日でテン場は満員御礼状態。仲間達と酒盛りをし酔っぱらって寝てしまいました。まだ明るくなる前の午前3時頃、目が覚め喉が渇いていたので水場へ水を汲みに行ったとき、すぐ近くの斜面を黒いものが横切りました。まだ酒が残っていたのと寝ぼけ気味だったのとでたいして気にも留めませんでしたが オヤジだったのかな?と確証がないまま半信半疑で終わりました。
episode2 白雲避難小屋2
約一年後、今度は嫁と一緒に白雲避難小屋にテン泊をした時の事。その日は平日で雨・雷と生憎の天気だったこともあり登山者が少なかった。やっとテン場が見えてきた頃、去年は満員御礼だったのにまさかの1張りだけ。いくら平日のこの天気でもちょっと少なすぎない?と思いながらテン場に到着するとその意味がわかった。
・管理人「つい30分くらい前に羆が2頭テン場の10mくらいまで近づいてきたんですよ」と・・・ 続けて
・管理人「避難小屋に泊まるように皆さんには呼び掛けてます。あとは自己責任で」
「へっ?ちょっと何いってるか意味わかんない」とサンドウィッチマンばりに突っ込みたかったが、山という場所は常に、何が起こっても自己責任という言葉がついてまわる。広いテン場に1張りだけ張ってあったテントの年配の男性が
・テントの主「ここで羆が悪さしたって話は聞いたことないから多分、大丈夫じゃないかなぁ」と落ち着いた雰囲気で話す。どちらにせよ嫁の意見が最優先なので嫁に聞いてみると
・嫁「別にテントでいーけど?」
「えっ👂✋!? 今、何かいいました? 」先ほどに続き本日2度目の「ちょっと何言ってるかわかんない」とサンドウィッチマンが降臨したことは言うまでもない。ということで実際の写真がこちら👇
どうです?この貸し切り感!雨も降っていたのでテントで酒盛りしかないと張り切っていたのですが、まさかの嫁の一言「お酒いらない」・・・jsonも嫁も酒が好きなので酒盛りだけが雨のテン泊で唯一の楽しみで沢山お酒持ってきたのにな・・・(ノД`)シクシク
って持ってきたお酒がこちら👇
いつもこんな感じです🍺この他に日本酒やワイン、ウィスキーなども持っていきます。山で飲む酒は最っ高に美味い!
次から次へと非現実的な出来事や言葉に打ちのめされて完全に開き直ったjsonはオヤジの恐怖を忘れるかのように自棄食いしながらビール11缶飲んでやったぜぃ👍おかげでオヤジの恐怖なんてどこ吹く風、死んだように爆睡できましたw
翌朝、嫁が「夜中にテントの周りで生き物の気配がした。」と言っていました。おそらく、キツネだと思いますが、もしかして・・・
重たい朝食&モーニングビールのおかげで無事、下山できました✋
その後、FBにこんな投稿がありました。聞いた話では、白雲避難小屋のトイレに登山者がカップラーメンの残り汁を捨てたことでオヤジが味をしめたとか言われていますが真相は謎です。
白雲避難小屋の管理人さんの話ではepisode1で書いた水場の近くの斜面はオヤジの通り道だそうです。それを聞いて去年のことが半信半疑から確信に変わりました。
いかがでしたか?jsonはこの出来事以降、オヤジに気に入られたようでどこの山に登ってもオヤジの痕跡(糞、掘り起し)、気配(獣臭、唸られる)遠くにオヤジを発見、等をよく経験しています(^-^; その話はまた別の機会に...
オヤジのテリトリーに自ら好んでお邪魔しているわけですからいつ出くわすかはわかりません。その時の為に、しっかりとした知識と準備、対策をとっていきたいものです。
次回予告
次回は、山オヤジに気に入られた男、jsonが色々、調べ、実践している熊除け装備や対策などを「jsonの羆対策」というテーマでリレーします。お楽しみに!